本と生活 (2) 爪切り

今日は母の93才の誕生日だ。

お一人様で暮らしている。自分の事は自分でやってるし医者にも

一人でお洒落して行く。看護婦さんがいつも素敵ねと

褒めてくれるのよと嬉しそうに言う。

ボケてない。姿勢もいい。最近は同じ事を言う回数が増えたけどね。

テレビはあまり好きでない。観るのは時代劇の鬼平とプロ野球くらい。

彼女は本を読むのが好きで、今日は「徳川家康」を又読みたいというので

持ってきた。読むのも早い。私が彼女と同じ年までいたとして、

こんな長編読むかな?とふと思った。

3ヵ月前から私は足の爪を切りに行く。いいわよ自分でやるからと言うが

まぁ、そう言わずにねと言うと母は歳とは思えない可愛い綺麗な足を出す。ありがとう、悪いねと言う言葉を聞きながら、

母の足の爪を切るのが楽しみになってる自分に気づく。

足専用の爪切りまで買った。なんと6,800円もしたけど中々具合は良い。

突然、最近はなんでもスマホだからね。ガラケーしか使った事ないから

何か使ってみたいけど、もう年だからいいんだけどねと遠慮っぽく言う。

使ってみたい?この人まだ先をみて生きてる! 

カッコいいよ。お母さん!  来月、爪切りに来る時に簡単スマホ

持ってこよう。

帰り際、身体に気をつけて姉妹仲良くね! と毎回言う。

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